髪にも成長周期(ヘアサイクル)があることをご存じですか? いくら健康な髪だとしても、実は寿命というものがあるんです。 髪は一度抜けても、また生え替わります。 簡単に言うと、この抜け落ちて生え替わるサイクルのことを成長周期(ヘアサイクル)と呼びます。
この成長周期は大きく分けると成長期・退行期・休止期の3つに分けることができます。 それぞれについて少し見ていきましょう。
成長期
髪の毛を作り出す活動が活発な時期のことです。 髪の毛を作る細胞が盛んに細胞分裂を繰り返すため、髪はどんどん伸びていきます。
この時期は女性の場合は4年から8年くらい、男性の場合は3年から6年くらいとかなり長い間続きます。 もちろん個人差もありますが、おおよそこのくらいの期間は髪が伸び続けていると考えてよいでしょう。
退行期
この時期になると毛根が活動を休止して、新しい細胞を作り出さなくなってしまいます。 期間にすると約2週間から3週間の間退行期が続きます。 これは必ず訪れる周期ですから、心配することはありません。 この退行期の髪は全体の髪の約1パーセント程度だと言われています。 ですから、もしもこの退行期の髪が全部抜け落ちてしまったとしても、不安になるほどの量ではないことがわかります。
休止期
髪が抜け落ちる時期です。 このあと抜け落ちた髪の毛穴がしばらく休止状態になります。 ですがここでも心配はいりません。 健康な髪の場合は2?3ヶ月たつとまた成長期に入り、ふたたび細胞分裂が始まって産毛が生えてきます。
髪はこのように成長期→退行期→休止期の3つのサイクルを繰り返して生え替わっていくわけです。 髪は通常、1日に50本から100本程度抜け落ちると言われています。 これは正しい成長周期によって抜け落ちた髪だと言うことができます。